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村上 正剛(ゴールドコースト) 12月

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【12月】

レンジャーの仕事

 オーストラリアのレンジャーとしての最後のレポートとして、今回は、こちらのレンジャーが取り組んでいる国立公園を管理していく上で最も重要な4つの課題について報告します。

 まず、一つ目は、山火事です。山火事は、自然現象ですから、人間の手で完全に制御することは不可能ですが、それでも、ある程度コントロールできるよう、レンジャーが、定期的に山焼きを行なっています。こうすることで、山火事が発生しても、それが、大火になることを防いでいます。山焼きは、その頻度、時期、範囲、火の強さなどをあらかじめ注意深く計画して行なっています。例えば、虫が越冬している時期や鳥の繁殖期は避けるようにしています。また、ユーカリの森では比較的頻繁に(3-6年に一度)山焼きをおこなう一方、多雨林地域では、特に行ないません。山焼きは、大火を防ぐ以外にも、土壌の栄養分を高めたり、植物の成長を促進したりする効果があると考えられています。こちらの植物の中には、山火事が発芽の条件になっているものもあります。

 2つ目の課題は、外来(移入)動物です。こちらの野生生物にとって最も脅威となる移入動物は、野生化した猫です。クィーンズランド州では、約150万匹の野生化した猫がいると言われています。そして、全国で約380万匹の野生動物が、猫によって殺されています。また、野生化した豚もオーストラリアでは大きな問題になっています。これらの駆除もレンジャーの重要な仕事です。

 3つ目は、雑草です。ここでいう雑草とは、外来の植物でオーストラリアで繁殖してしまっている植物のことです。この雑草の悪影響としては、もともとオーストラリアにあった植物の生きる環境を奪ったり、その毒性により人や動物に害を与えたり、また、山火事を起こしやすくしたりすることが挙げられます。このような雑草を、生態系への悪影響の大きさや潜在的な脅威の大きさ等を分析した上で、計画的に取り除いています。取り除く方法としては、農薬を使う場合もありますし、手や機械で刈ることもあります。

  最後に、訪問者の管理も大きな課題です。私のオフィスのあるデイジーヒル保全公園では、広場にバーベキューセットが置いてあり、公園内での犬の散歩やサイクリング、乗馬も許されています。そのため、週末やスクールホリデーには多くの方が訪れます。その中で、問題となっているのが、訪問者が、野生動物に食べ物を与えたり、ゴミを放置したり、木に落書きをしたりすることです。レンジャーは、そのような行為を取り締まる一方、公園内外での様々なアクティビティを通して、地元の方に自然の楽しさと大切さを知ってもらおうとしています。特に地元の子供を対象としたアクティビティは頻繁に行なわれ、そこには、彼らに、将来、地元の自然のサポーターになってもらいたいという意図があります。

  6ヶ月のオーストラリアでのパークレンジャー生活は、本当にあっという間でした。夢のような時間の中で、とても多くのことを学んだように思います。

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オフィスのコアラ(デイジーヒルにて)
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デイジーヒルのワラビー
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デイジーヒルの野生のコアラ
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レンジャー・ミーティング(フォート・リットン国立公園にて)
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デイジーヒルのハリモグラ(でもどこにいるのでしょう!? 見つけてみましょう!!)
ボランティアさん用慰安バーベーキュー(バーレーヘッズにて)

 

 

 

 

 

 

 

 

2007年11月 

村上 正剛(むらかみ せいごう):クイーンズランド州 環境省 パークレンジャー

※日本人レンジャーのレポートは今月で終わりです。ご愛読ありがとうございました!!
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