全国エコツーリズム大会 in伊勢志摩

伊勢志摩サミットの開催地からエコツーリズムの魅力を世界に発進!!
伊勢志摩国立公園70周年

開催概要

【開催期間】2016年11月20日~22日
【場 所】 三重県伊勢志摩
【主会場】 志摩市阿児アリーナ
【内 容】 1日目シンポジウム、2日目エクスカーション、3日目評価会・分科会
【主 催】 伊勢志摩国立公園指定70周年事業実行委員会
【共 催】 NPO法人日本エコツーリズム協会
【公式サイト】https://www.knt.co.jp/ec/2016/ecotourism/
【パンフレット】表面裏面

開催報告

伊勢志摩国立公園指定70周年を記念して、2016年11月20日(日)~22日(火)の3日間にわたり、「全国エコツーリズム大会in伊勢志摩」が開催されました。
当会は共催団体として、企画、手配などを伊勢志摩国立公園指定70周年事業実行委員会と共に行い、伊勢志摩地域におけるエコツーリズムの広がりを後押ししました。
大会初日は基調講演とパネルディスカッションを行い、二日目は12コースのエクスカーション、三日目は各エクスカーションの評価会と3つのテーマを設けた分科会を行いました。
伊勢志摩国立公園は伊勢市、志摩市、鳥羽市、南伊勢町の4つの市町で構成され、インバウンド対応の取組を重点的に実施する「国立公園満喫プロジェクト」の8つの国立公園に選定されています。
今回の大会の大きなテーマはエコツーリズムによるインバウンドの活性化であり、多くの関係者間でビジョンを共有し、地域のプログラムを体験、工夫、改善を図っていくことを目的としています。また、これまで積極的にエコツーリズム推進に取り組んできた鳥羽市の動きを公園内の他の市町へも広げ、国立公園全体としてエコツーリズムを推進する体制、機運をつくることも狙いとしています。
初日には350名の参加があり、エクスカーションは200名、評価会・分科会は150名となり盛況のうちに終えることができました。
基調講演では(一社)日本旅行業協会会長で、日本エコツーリズム協会の田川博己副会長から、政府による観光立国実現に向けたアクションプログラムの中に国立公園の活用が大きく期待されていることが触れられ、また日本版DMOにエコツーリズムを融合させる考え方について紹介しました。

初日午後のパネルディスカッションでは、株式会社JTB国内事業本部の山下氏をコーディネーターに招き、パネリストとして西海国立公園の長崎県佐世保市から朝長市長、株式会社知床ネイチャーオフィス代表取締役の松田氏、志摩観光ホテル総料理長の樋口氏、鳥羽市エコツーリズム推進協議会会長の江崎氏が登壇しました。「世界が訪れたくなる伊勢志摩国立公園」と題し、伊勢志摩サミット開催後、伊勢志摩国立公園でどのように外国人観光客を受け入れていくか、魅力的な資源とは何か、各地の事例や、食等の多様な切り口から意見が交換されました。

三日目のエクスカーション評価会では、二日目に参加したエコツアーの評価を行いました。12本のコースに評価員が参加し、参加者へのアンケート結果などを交えながら、より良くしていくための評価を発表し合いました。発表に際しては、皇學館大学の学生がツアーに参加し、記録係やアンケートの実施等を担い、発表用のパワーポイント作成を評価員と共に行いました。

評価会後の分科会では各地でエコツーリズム推進に取り組む方が集まり、3つのテーマに分かれ議論を交わしました。一つ目のテーマは「国立公園におけるインバウンド~G7サミットの受入れを振り返って」、二つ目は「エコツーリズム全体構想の現状と課題」、三つ目は「地元×都市の大学生による地域資源活用」です。分科会には環境省や観光庁、各地のエコツーリズム推進協議会、地域おこし協力隊の方等が登壇し、エコツーリズムによるインバウンドの活性化、地域づくり、若者の参画等について話し合いました。
大会の最後には、皇學館大学の学生らから、大会宣言が行われ、地域の資源を守りながら活かしていくためにエコツーリズムを推進することが宣言されました。