全国エコツーリズム大会 inびわ湖高島

森に生かされ、水に寄り添う「SATO・YAMA」
~びわ湖淡水文化圏高島から日本を見る~

開催概要

【開催期間】2009年2月5日(木)~7日(土)
【場 所】 滋賀県高島市
【主会場】 高島市交流施設やまびこ館
【内 容】 1日目シンポジウム、2日目エコツアー、3日目報告会
【主 催】 高島市
【共 催】 NPO法人日本エコツーリズム協会
【パンフレット】表面裏面

開催報告

日本エコツーリズム協会・大会担当理事  小林寛子

びわ湖に注ぐ「水」と「人」とのかかわりから生まれた生活文化、そして気候、風土と知恵が作り上げてきた発酵食文化にスポットを当て「森に生かされ、水に寄り添う『SATO・YAMA』~びわ湖淡水文化圏高島から日本を見る~」と題して、2009年2月5日(木)、6日(金)、7日(土)の3日間にわたって滋賀県高島市で大会が開催された。
開催日程も地域固有の伝統食となっている鮒寿司の原料となっている「ニゴロブナ」にちなんでこの日が選ばれ、「ニゴロブナの日」として記念日登録された。
地域の食に徹底的にこだわり、地元を訪れる人にもこの季節ならではの食材を味わいながら、地域の魅力を感じてもらい、この食を育ててきた地域の自然や文化をどうやって次の世代につないでいくかを一緒に考える場としてこの大会を位置づけた。
その為に、あくまで地域が主役となって市内6つの地域性を生かしたプログラムを考案し、参加者から評価をもらう形で大会を実施した。
その過程では、忘れかけていた地域独特の料理をもう一度掘り起こす作業をしたり、食材へのこだわりを守り続けてきた職人達の声に耳を傾け、UターンやIターン者などの地域へのまなざしから地域の魅力を再発見したり、徹底した宝探しが行われた。
大会を通じて、これまでびわ湖と共に暮らしてきた高島のありのままの生活そのものが、エコツーリズムの資源として有効であることを地元も参加者も共感した。地域が自信と誇りを持ち、連携することでさらなるパワーが生まれ、交流の輪を広げて情報発信することで地域がより活性化すると今後の方向性も見えてきた。
「食」からアプローチするエコツーリズムへの新しいモデルを構築した大会だった。