南三陸町におけるエコツーリズムの事業化(宮城県南三陸町)
エコツアーのフィールド整備と、販促ツールの作成
東日本大震災で被災した地域の中でも、観光業による地域再生の可能性のある地域の一つとして南三陸町でエコツーリズムの事業化に取り組みます。
エコツーリズムの事業化を具体的に進め、宿泊業や観光協会の会員、農林水産業、行政、地域活動団体とも連携し、フィールド整備、プログラム開発、人材育成、モデル事業の実施、等を繰り返し行うことで、エコツーリズムによる地域再生のモデルをつくります。
【事業内容】
(1)本格的なプロモーションの実施
復興支援ツアーやボランティアツアーのお客様に、楽しめるプログラムが多様にあることを紹介し、次の訪問につなげるための販促ツール「新・南三陸時間(仮称)」を作成。「新・南三陸時間(仮称)」は、地域の名人・達人の紹介と共に、りんご狩り、そば打ち、漁師の暮らし体験、まゆ細工づくりなど、様々な体験プログラムを紹介します。宿泊施設等とも連携しながら、お客様開発を進めます。
(2)フィールド調査
里山里海ともに活用可能性を調査します。
(3)プログラム開発「南三陸・いこいの森(仮称)」づくり
中央大学のエコツーリズム研究ゼミの学生と協働で、エコツアーフィールドとしての森の保全活動とプログラム案づくりを行います。
(4)担い手育成
エコツリーズムガイド養成講習会等を開催。
(5)モデルツアー実施
ガイドのスキルを高めるために、実験的なツアーを実施、評価をうかがいながらプログラムの精緻化を図ります。
【本企画の担当・責任者】
高峰博保(JES理事、株式会社ぶなの森代表取締役)
●2012年12月6?7日にエコツーリズムガイド養成講習会を開催
「エコツーリズムガイド講習会in南三陸」を12月6から7日に開催しました。語り部ガイド、漁師、さんさん館、ひころの里、南三陸ホテル観洋、観光協会の方々など30名以上お集まりいただきました。
エコツーリズムの基本をJESの高峰理事から話をし、メインはJES理事で株式会社ピッキオの楠部さんにツアーづくりやガイドとしてのポイント、いかに仕事として成立させるかについて講義を行いました。
エコツーリズムの発想でのガイドのあり方について学んでいただく機会を設けさせていただきました。
(2012年12月20日更新)
●2012年11月16?18日「やすらぎの森づくり」活動、エコツアーづくりのためのフィールド調査を実施
「やすらぎの森づくり」活動は、山頂から志津湾を見下ろすことができるように眺望をさえぎっている木を切る作業を行いました。当日は、語り部ガイドとしても活躍されている後藤一麿さんにおつきあいいただき、中央大学の谷下教授とエコツーリズム研究ゼミの学生諸君6名、観光協会、南三陸ホテル観洋のスタッフの方にも参加いただきました。
エコツアーづくりためのフィールド調査では、素晴らしい歌津をつくる協議会の小野寺寛さんの案内で田束山に登ったり、間伐作業体験をしたり、津波体験のお話をうかがったり、りんご狩り体験を行いました。これらの調査をもとに南三陸での多様なプログラム案を企画提案しています。
(2012年11月更新)
●2012年8月21日に「やすらぎの森づくり」活動を行いました。
当日は、JESの高峰理事が中心となり、中央大学の学生さん達、南三陸町観光協会から3名、仙台から2名、南三陸ホテル観洋スタッフもご一緒いただき、総勢13名でホテル観洋周辺の森づくりを行いました。ホテルから歩いて森の入口まで行き、斜面を上がって、頂上エリアへ。女性たちには平たい部分に憩えるスペースを作っていただき、男性チームは斜面に切り残されていた木を移動させる作業をしました。1時間ほどの作業で、斜面はきれいになりましたし、平たいスペースにベンチもできました。
活動の様子は、以下のサイトでもご紹介しています。
・南三陸ホテル観洋
http://www.mkanyo.jp/onsendayori/2012/08/post_1619.html
・中央大学『知の回廊』
http://twitter.com/Kairo_PR/status/237727707968987136/photo/1
(2012年8月27日更新)
●販促ツール「新・南三陸時間(仮称)」作成のための取材実施
2012年7月8?11日にかけて「新・南三陸時間(仮称)」作成のための取材を実施しました。
取材をさせていただいたのは、南三陸町語り部ガイドの方や、りんご農家の方、海の自然史研究所の方、漁師の方、機織りやまゆ細工、草木染などの名人の方々です。
本取材は、南三陸町役場、観光協会の方と一緒に行い、JESでは、この取材ノウハウの技術移転を図ることを念頭に置き、デザイン制作を観光協会で行うことにしています。
(2012年8月24日更新)